俺の先輩の話を聞いてください。
俺の空手部出身の先輩の話。
その先輩、心霊オカルト系が好きで、ちょくちょく話題の心霊スポットに行ったりしてたけど、最近様子がおかしい。

ワンルームに住んでいるのに猫を飼ってみたり、毎日バーボンをストレート飲んで3日で空けてしまう。
で、この前先輩の部屋で一緒に飲んでいた時のこと、部屋には半死の猫が3匹。
先輩はミッキーマウスのマグカップについだバーボンをストレートでガブガブ飲んでいる。

俺「ここ猫とか飼っていいんっすか?」

先輩「ああ、猫は魔除けになるから・・・」

しばらく沈黙。

俺「そんなに強い酒、一気に飲んで大丈夫っすか?」

先輩「いや、酔ってないと怖くて寝れないから・・・」

その後、その先輩は日代わりでやってくる霊の話をぼそぼそと語りだし、俺はその不気味さに帰りたくなった。

俺「明日、早いんでそろそろ帰りますよ」

先輩「頼むから朝までいてくれ。今日は貞子の日なんや」

と半泣きですがってくる。

再び、腰をおろした俺だったが酔って先輩が寝てしまうと、ダッシュでその部屋から逃げ出した。
ちなみに先輩の部屋にやってくる霊は以下の通り。

①兵隊さん:ただの兵隊さん。そんなに怖くないらしい。
②893:ブツブツ言いながら部屋に侵入。「お前、るっせーんだよ」と言って先輩の頭を殴る。
③ミグ:高速で部屋を横切る発光体。
④貞子:足をつかんで部屋中を引きずりまわすらしい。