エレーン

中島みゆきさんが若かった頃の作品の中には、実際の殺人事件を題材にした曲がある。

曲名は『エレーン』という曲で、1980年リリースの『生きていてもいいですか』に収録されています。
この曲を深夜二時に一人で聴くと不吉な事が起きると噂される。

歌の題材となった殺人事件は、中島みゆき著の短編小説『女歌』の『街の女』で語られている。

当時主人公(中島みゆきさん本人と思われる)が暮らしていた霞町(現・西麻布)のマンションには夜の世界に生きる外国人女性が多く住んでいた。
マンションの共同洗濯場で派手な下着が放置されている光景を度々目撃し、誰の下着か興味を抱いていた。

ある日、マンションに帰ると面識のない外国人女性が親しげに話し掛けて来た。
マンションの出入り口を見ると、酔った男性がうろついており、事態を察した主人公は親しい友人の振りをする。

これがきっかけで外国人美女の「ヘレン」と懇意になり、彼女がモデルをしていること、派手な下着は彼女の物であることを知る。

しばらくしてマンションの管理人から電話があり、警察の捜査に協力して欲しいとのことであった。
警察はマンションの全住人を対象に事情聴取を行っているという。
警察の事情聴取で似顔絵を見せられて、心当たりがないかと尋ねられる。
そのビラには事件の概要が図解説明されており、衝撃的な事実を知る。

▼概要
三日前、東京都港区で発見された全裸死体は死亡推定時刻、四日前の午前二時から五時の間。
身の回り品を一切所持しておらず、その上顔面を殴り潰されているため、身元の確認に時間がかかったが髪は赤毛を金髪に染めており、顔に整形の跡、近年増加の傾向にあった外人娼婦の中でもかなり有名だった一人で被害者は、かつて出産もしくは人工妊娠中絶の経験がある。

出身地・・
本名・・
仲間内の呼称・ヘレン。
現住所・東京都港区西麻布ヘレンが高級売春婦であること


ヘレン。
二十七歳。
死因・絞殺。
目撃者なし、迷宮入り。