1987年リリースのビデオ『ディズニーのこわ~いお話』の中に収録されている化け猫裁判(原題:Pluto'sJudgementDay)のなかで、プルートが猫を殺した罪状で裁きを受けています。

ミッキーマウスが拾って面倒を見ていた子猫にヤキモチを焼いたプルートは、子猫を追い掛け回してイジメます。

その後、眠りに落ちたプルートは過去にイジメた猫から地獄で裁判を受ける夢を見ます。
明らかに公平ではない不当裁判の中で、プルートが猫を2匹殺したことが証言されています。

1匹目は太った雌猫で、追い掛け回されてスチームローラーの下敷きになってペラペラの姿に。
2匹目は川に落とされてあの世行きとなった老いた猫。

作中ではプルートが本当に猫を殺したかの真偽は不明のままですが、どうも罪状はでっち上げられたモノのようです。
また、1匹目の雌猫はペラペラの姿でも生きている可能性はあります。

猫への暴行も問題ですが、2匹目の老猫が米国で大変な物議をかもしました。

老猫の名前は、3匹の子猫が引っ張て来る墓に刻まれており、「UncleTom」と読めます。

「UncleTom」とは白人に媚びへつらう黒人という意味があります。
偶然か意図してかは不明ですが、3匹の子猫とアンクルトムは黒い猫です。

差別を助長する表現とみなされて、米国のTV放映では墓石のシーンはカットされました。
しかし、DVD版ではなぜか残されているとのことです。

また、老猫アンクルトムは9人の天使の姿で描かれていますが、これは猫は9個の魂を持っているという海外の迷信からきていると言われます。