友人から聞いた話。

友人はその時テレビ局の下請けの会社で仕事をしていた。
連日の徹夜でコンソールに向かっていたそうだ。

やっとマスタリングが終わって、ぐーと椅子の後ろに伸びをした時、彼の目にとんでもないものが飛び込んできたそうだ。

天井を見上げる形で伸びをした彼の目に映ったのは『燃える鎧武者』だったそうだ。
オレンジ色の炎をまとった鎧武者が上下左右に揺れてたらしい。
彼はめちゃくちゃ驚いてそのまま椅子から落っこちてしまったそうだ。

でも、目は離せずその鎧武者を見続けたそうだ。
「声も出なかった・・・」と彼は語った。

しばらくゆらゆらとしていた鎧武者は部屋の奥へゆらゆらと移動して行ったそうだ。
パーティションのあちこちから「うわ!」とか「ひえ!!」とか声が上がったのを彼は聞いたらしい。

その後、彼は原因不明の奇病にかかり二ヶ月間入院をした。

「目以外一切動かせないという奇病で回診のときはインターンが8人ぐらい主治医に同行で着いてきたんだぜ」と彼は笑っていた。

結局奇病の原因は分からず、彼の病例は記録され学会発表されたそうだ。

「すげーだろ!」と彼は俺自慢していたが何か彼は間違っていると思った。

東京都内の下請け会社とだけ、記載しておきます。