大学のときに死んだ祖母がよく小額の宝くじを当てていた人で、親に内緒でお小遣いとか貰って旅行に行ったりしてました。

そんな感じで相当な小金もちだったはずの祖母だったんですが、突然死んだ時は悲しいと同時に、親戚連中の遺産の取り合いとかそういうのを軽く想像してしまって、かなり欝になりました。

ところが、蓋を開けて見たら親戚連中、遺産を取り合うどころか、「これはお前が持っておけ」だの「いやいやこれはアンタの所の取り分だ」だの、互いに形見の押し付け合い、金銭も含めて、祖母が持っていたものは出来る限り受け取りたくないという雰囲気でした。

うちの親なんか早々に相続放棄してたぐらいだし。
正直、あって困るものでもないんだから、受け取っておけばいいのにと思ってましたが、どうしても受け取れない(受け取りたくない?)理由が、親を含め親戚たちには何かあるようでした。

当時は相続税とか、そういう税金関係の負担が重いからだろうと勝手に思っていましたが、その後の三回忌で近所に住むおばさんが、「過ぎた幸運は身を滅ぼすって、ばあちゃんにはあれほど言ったのに」と、ぼそりと言うのにちょっと水を向けて見ると、どうやらばあちゃん、宝くじを当てるのになんかおまじない?だか占いだか、そんなのをやってたらしい。

その中にはただのお呪い程度じゃ済まないものもあって(なんか生き物を殺す系のものとかもあったようです)おばさんと母の兄=長男が叱っても意に止めない。

うちは地元でも古い方の家で、氏神さんとも結構な関わりがあったから、絶対いつか祟られると、皆余計怖かったようでした。

なのでばあちゃんが死んだときも、うちの母含め、親戚連中は皆、「バチが当たった」と思ったそうです。

遺産も「穢れたお金だから」と言う理由で、皆が受け取るに受け取れなかったとか。
ああいうお金は身を滅ぼすのだから、身につけてはいかんのよと溜息をついたおばさんに、そのお金で旅行したり服買ったりして遊んじゃったことがありますとは言えませんでした。

それ以来、ばあちゃんのご利益を期待して毎年買ってた宝くじから、なんとなく遠ざかってしまいました。
蓄財はやっぱり堅実な手段が一番だなと、今は思ってます。