友達から聞いた、ある姉妹の話。

その姉妹は実家住まいで、ふたりで一部屋に住んでいて、夜はその部屋に布団を並べて敷いて寝ていたそうです。

ある夜の事。
その姉妹はいつも通り寝ていましたが、姉がふと起きて部屋を出て行って、しばらくしてからまた
戻って来て布団に入ったそうです。

隣で寝ていた妹はその気配でなんとなく目を覚まし、「ああ、トイレに行っていたのか」と思ってまた寝たそうです。

それからしばらくして、また姉が部屋を出て行って、またすぐ戻って布団に入る。
妹はやっぱり目を覚ましてしまって、「またトイレかー。普段こんな夜中に起きる事ってないのになー」と思いながらも再びウトウトしました。

さらにしばらくして、また姉は起きて部屋を出て行ったそうです。
妹は「これで3度目じゃないの・・・」とちょっと苛立ちながら目を覚まし、「戻って来たら何してるのか聞いてやる」と思い、横になったまま姉が戻って来るのを待っていたそうです。

しばらくすると、部屋の入り口の方から「あっ!」という姉の声がしました。

妹もびっくりして入り口の方を見ると、姉が立っています。
姉の顔をよく見ると、物凄くびっくりした表情で、自分の寝床を見ています。

どうしたんだろう、と思って妹が姉の布団をふっと見ると、入り口に立っているはずの姉が布団に入って寝ていました。

どうゆう事!?と思って入り口の姉をまた見た時、姉は驚愕の表情のまま、足元からスーッと消えてしまったそうです。
そして、『もうひとりの姉』はスヤスヤと隣で眠っている・・・。

妹は、それからいつの間にか眠ってしまったらしく、気がついたら朝だったそうです。

姉はいつも通りの姉で、妹もあの夜の事をなんとなく口に出来ないまま今も普通に暮らしているそうですが、時より「この姉は本物なのかな?」と思うことがあるそうです。