俺の唯一の本気で怖い体験。

3年くらい前、仕事が遅くなって夜中の1時くらいに家に車を走らせてたんです。
夜中だから結構飛ばして裏道とかを走って帰ってたんだけど、そしたら先の方の十字路に人が立ってるのが見えて、スピードを落としたの。

なんか、電柱の横に男か女かよく分からない人が街灯に照らされて立ってるんですよ。
そしたらその人は電柱の裏に入って見えなくなって、俺はスピードを落としながらその十字路に近づいていったんです。

すると、その立ってた人はどこ行ったか分からなくなってて俺は特に気にもせずに十字路で左右を確認してたんです。
そしたらなんと、その電柱の下に、花束とかジュースとがかいっぱい置いてあったんですよ。
よく見たら、なんかガラスの破片とか落ちてるし、電柱の前だけ地面が濡れてるんです。

俺は急に怖くなって、急いでその十字路から車を走らせたんです。
でもやっぱり後ろが気になってチラチラバックミラーを見てたんですけど、電柱のとこには何も見えなくて、俺の気のせいかなとか思ってたんです。
そして何気なく助手席側の方を見たら窓の外にその人らしき者がいたんです。

前屈みになって、怖い顔で俺を見てるんです。
もうハッキリと若い女の人だと分かりました・・・。
俺はあまりの恐怖にアクセルを踏むことも出来ずに、しばらくその女の人と目を合わせてました。
そうしたらドカンと音がして、俺はハンドルに頭をぶつけてました。

前を見てなかったので、ガードレールにぶつかっちゃったんですよ。
でも俺は痛みも感じ無くて車の助手席側を見ると、その女の人は居なくなってました。

怖かったけど俺は車から降りて辺りを見まわしてもその女の人が居ないようなので、車の前の方を見たら、バンパーがベッコリへこんでました。

それまで俺は幽霊とか見たこと無かったけど、あの女の人は間違いなく幽霊だと思います。
それからはその道は通らないようにしたので、その女の人を見たことはありませんが、交通事故があったと思われる場所を通るたびに、昼間でも心臓がドキドキして怖いです。