短い都市伝説をいくつかご紹介・・・。

【精が付く食材】
一昔前の話である。

「精が付きますから」

そう言って勧められたのが海亀の卵。
知人が7~8個お土産として持って来て「精が付き過ぎるので1日1個までで」と言う。

最初はあまり気乗りがしなかったが、興味本位で一つ食べてみる。
すると、海亀の卵は淡白な味わいで、鶏卵に慣れた舌では少しもの足りなさを感じた。
ただ食感が面白く、海亀の卵は火を通してもトロトロと柔らかくて、緩めの杏仁豆腐のようだ。

土産を持って来た知人は生食が好みだそうで、殻に穴を開けて中から吸い出すのがうまい食べ方なのだとか。。。。

乱獲により個体数が減少して世界的に保護されるようになった今では、海亀の卵を海産物として食べることに違和感を覚える。

しかし、数十年前の日本において、海亀の産卵地域では普通に採取されて食べられてきた。
産卵地では鶏卵よりも安価な卵という感覚で食べられており、腹を空かせた子供のおやつ代わりにもなっていた。

海亀の産卵地から程遠い都市部では、ややゲテモノ的な扱い受けており、普通の食品というよりは精力剤としての位置づけであった。

今は採取が禁じられて幻の食材となってしまった海亀の卵だが、割と簡単に購入できる国もあり、現地人によってお忍びで採取された卵が市場に出回っているケースがある。
そして卵の他に肉や甲羅が高値で取引されるため、密漁は後を絶たない。

他国でもそうだが、鶏卵が広く流通している現代において海亀の卵の需要は一般的な食品としてではなく、精力剤としての意味合いが強い。

貴重な海亀の卵であるが現代の日本でもお金さえ払えば食べることができるそうで、珍味・精力剤として数個で数万円という高値で取引されている。



【北海道の摩周湖】
摩周湖には巨大ザリガニが棲んでいて、驚くことにその大きさは全長で1メートル近くもあるという。

摩周湖での生物の採取には特別な許可が必要で、自然保護の観点から湖岸に立ち入ることも厳しく制限されている。
巨大ザリガニはいずれも密漁によって採られており、学識者が若い頃にマス捕獲用の底刺網に偶然絡まった巨大個体を目撃しており、その様子を文献に記載している。

その巨大ザリガニの大きさは背中長で30cm程度、全長で1m程度はあろうかという巨大なものであった。

摩周湖では1930年にウチダザリガニが魚のエサとして放流されて定着している。
北海道の河川で採れるウチダザリガニは最大でも15cm程の全長でしかないので、摩周湖の巨大ザリガニがいかに巨大かが分かる。

過去に巨大ザリガニを見た学識者らが1991年に摩周湖での捕獲調査が行ったが、残念ながら巨大な個体は捕獲されず、最大で背中長が6cm弱のウチダザリガニしか採れなかった。

摩周湖のもう一つの噂として、展望台から心霊写真が撮れるというものがある。
観光客は展望台から摩周湖を望めて記念写真を撮る訳だが、ときどき変なものが写るという。
なにが写るのかというと、鏡のようにきれいな湖面に眼鏡を掛けた男の顔が映るというのだ。
摩周湖で撮れる心霊写真は決まって眼鏡の男で、時に湖面を埋め付くように沢山の顔が写ることもあるという。
摩周湖と眼鏡の男の間にどういった因縁があるのかは不明である。



【ゴッドハンドSE】
故意にプログラムにバグを埋め込んでは自らの手で修正してお手柄とするシステムエンジニアについての噂。

予め用意したインチキ土器を自分で埋めて、後日自らの手で発掘するという捏造を行っていた考古学研究者が一時期世間を騒がせた。
異常なまでの石器発見率の高さからその考古学者はゴッドハンドと称されていた。

捏造考古学者と同じように注目を浴びたい、そして上司などから評価を得たいがために、自分でプログラムにバグを埋め込んでは自分で見つけるという自作自演行為を行うSEがいるという噂がある。

プログラムの不具合が発覚した後、根気よくバグを探すフリをして自分で埋めたバグを程良い頃合いで発見する。

「通常なら数日の工数がかかるところを見事短時間で修正してくれた!」と上司から評価を得るために自作自演を行うという。

「どこどこの会社に実際に居て、ゴッドハンドと呼ばれていたが、不正がばれてクビになった」・・・という風に噂されるが、ゴッドハンドSEが実際に居たのかどうかは分からない。

ただこう云った話はどこの業界にもある話で、連続放火事件を自作自演して手柄を上げていた刑事や、記者による事件捏造など枚挙に暇がなく、ゴッドハンドSEもあながち都市伝説とは言い切れない。