俺が昔都内に住んでた頃、家の近くに大きなお寺があった。
そこの坊さんに聞いた話。

そのお寺には野良猫が多くいて、境内を我が物顔で日向ぼっこしたり昼寝したりしてるんだけど、境内の一角に祀ってある石造りのお稲荷さん(石造りの柵と何本かの木で囲んである)にだけは、野良猫は一切近づかない。

木陰になって、石造りなので夏は凄く涼しい場所で、猫にとっては寛げる所なのに、一切そのお稲荷さんには近づかないんだと。

坊さん曰く、「お稲荷様の眷族の狐さんが結界を守ってるんでしょう。不思議とお供え物をしてもカラスも来ないんですよ」との事。

俺は単純に、線香の匂いとかが嫌なんじゃね?とか思ったんだが、見えない狐の番兵が神域を守ってる図の方がロマンが有って良いので、その物語を信じたいものです。