現在進行形の話です
自分の実家での話です。

私の実家は都内の閑静な住宅街にあり、裏手は小学校(母校)があります。
生まれた時から住んでいる家でしたが、昔から不思議な音が聞こえていました。

音と言うより音楽のようなものですが、毎日毎日15分ごとに、音楽が流れているのです。
しかし最近になって、その音楽が自分にしか聞こえていないということが分かりました。
両親も兄弟も、隣に住む幼なじみも、聞こえたことはないと言うのです。

その音楽は、庭に面した和室だけで聞こえ、庭から聞こえるようです。
庭の向こうは小学校の校庭で、音の出所はありません。
昔から聞こえ、最近まで気にしたことはなく、むしろあって当然のような気でいました。

家族に「ほら今聞こえるでしょ?」と言っても理解されず、気のせいとか言われるだけです。
でも、確かに聞こえるんです。

物心つく頃から数えて25年近く、365日24時間途切れることなく聞こえる音は音階を1オクターブずつ上がっていって、最後の音が耳鳴りのように伸びていくというものです。

オルガンのような音でド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラーーーと11から14音くらい階段状に上がっていきます。

私には確実に聞こえ、けれど私以外は誰も聞こえたことがない音は、昨日も流れていました。