俺の家の近くの“飛び込み名所の踏切”だけど、俺が物心ついた時から飛び込む奴が後を絶たなかったのを覚えてる。

それでも20年くらい前に踏切周辺に照明がついてから、飛び込む奴が少なくなった方だけど、やっぱり事故が多い。

親父が子供の頃、この踏切の東側は河原で陸橋になっていて、時々、若者グループが陸橋下でBBQパーティーをやってたりしたらしい。

で、そういうグループがワイワイやっているとBBQの焼き網の上に、陸橋から何やら肉の破片が・・・。

例によって飛び込んだ奴がいて、たまたま陸橋の上で粉砕の内臓の一部が橋げたの間を擦りぬけて下に落ちてきたらしい。

文字通り「人間ホルモン」ってわけ・・・。

当時は携帯なんて便利な物はなくて、パニクった連中が一番近い俺の家に逃げ込んできたらしい。
運悪く肉片が襟首から中に入ってしまった青年の一人は恥も外聞もなく泣き叫んでいたので、親父の親父(祖父ね)が服を脱がせて水をかけて洗ってやったとか。

まぁ、何十年も前の話で、親父が大袈裟に話を広げているかも知れないけど、BBQパーティの途中で肉片が降ってきたのは事実らしい。