俺が小学生のときの話。

当時の俺は日曜大工とか工作が大好きでヘンテコな棚とか箱とかをよく作っていた。
今思うと釘で物を繋ぎ合わせるのとかが好きだったんだろうな・・・小遣い貯めて木材とかをよく買ってた。

んである休日。
いつものように何か作ろうと思って庭にある倉庫に“木材か何かねーかなー”と思って行ったんだ。
でもいくら探してもないもんだからあきらめようと思ったら、古くさい木箱を見つけた。
中には古い日本人形が入ってた。

今では何であんなことしたのかは覚えてない。
本当に子供は残酷ってよく言うもんだと思うよ。

クソ餓鬼だった俺は何をトチ狂ったか・・・この日本人形をスプラッターな人形にしようと思って、人形の頭やら目に釘を打ちまくったんだ。
そしたらなんだかマジで不気味になってそのまま木箱に入れて倉庫にしまった。

まぁ案の定・・・その日から激しい頭痛に目の奥が痛み出した。

病院に行ったけど原因不明。
一週間くらい寝込んで意識が朦朧としてたとき夢か現かわからんけど、あの人形が枕元に立って言うんだよ。

人形「許さん、許さん、痛い、痛い、許さん」

これにはさすがに参って正直に両親に話した。

めちゃくちゃ怒られたけど、親父がその人形と俺を神社にお祓いに連れて行ってくれた。
お祓いを済ますと、ころっと治ったよ。

あれからもう十年以上経つけど日本人形はマジで苦手だ。