闇子さんの噂。

貴方は暗闇から視線を感じたことはありませんか?
灯りが照らさぬ暗闇と言うものはどこか何とも言えぬ不気味さが漂っています。

何も見えない・・・。
感じ取れない・・・。

不安感から暗闇からは妙な憶測を漂わせ恐怖を駆り立てるものです。
それと言うのは気のせいではなく“闇子さん”の仕業なのです。

“闇子さん”と言うのはいつも暗闇に隠れ貴方を覗いています。
しかし普段“闇子さん”に出逢う機会と言うのはありません。

彼女と言うのは明かりの無い場所を好みます。
真っ暗闇の中になった瞬間“闇子さん”に出逢えることでしょう。
“闇子さん”は真っ黒なシルエットに覆われ何者かはっきりしません。

もしの存在を察知したら、夜目の状態で顔にティッシュを押し当てて下さい。

“闇子さん”の真の姿を拝むことが出来ます。
しかし“闇子さん”は顔を見られることを嫌います。

もし、“闇子さん”の顔を見たのならば、貴方は暗闇の中に引きずり込まれ永遠にこの世に戻っては来れなくなるか、身体の一部を持って行かれるかのいずれかでしょう。