2年前話。
北陸のある山中で深夜、彼女とドライブ中、道に迷った。
ナビはうまく位置を拾ってくれないし、どうにもならず困っていると、パッと明かりが見えた。

ラーメン屋だった。

「こんな山奥に?しかももう真夜中だぞ?」

何か違和感を感じたが、彼女が道を聞いてみれば・・・というので駐車場に車をとめた。
やたらでかい駐車場だが、車は一台も停まってない。
店に入ると驚いた。

かなり広い店内が満席だった。
しかし、よく見ると誰もラーメンに手をつけてない。
ただ座ってるだけ。
会話も聞こえない。

シーンと静まり返る店内にラーメンの湯気だけがもうもうと舞っている。
2人は怖くなってすぐ店を出て、車を走らせた。

結局朝方に近くなる頃、通りかかった族車の兄ちゃんが、親切にも先導してくれて、ようやく県道まで出られた。
その兄ちゃんにラーメン屋の話をすると、「ああ、知ってるよ、ここらじゃ有名だ。でも、よそ者しか見られないんだ、俺たち地元の人間は話を聞いたことしかない。俺だってあんたみたくラーメン屋から逃げ出してきて道に迷った人をつれて帰るのは一度や二度じゃねーもん。」と。

兄ちゃん:「ああ、それから女連れだったなら、女店員に話しかけられなかったよな?」

俺:「女店員?」

兄ちゃん:「見なかったか・・・。話しかけられるとどうなるのかは、知らんほうがいいよ。」と言って教えてくれなかった。

別れ際、「もうここにはこないほうがいいよ、二度目はひどいらしいから。」といい、爆音で去っていった。

本当に気持ち悪い体験でした。