小学校中学年頃の話。

小学生時代の俺の特徴と言えば「割と元気な小僧で一年中半そで短パンスタイル」ってくらいで、生まれてこの方意味不明な事言う電波ちゃんでも見えないものが見える霊感少年でもなかった。

その日もいつもの格好で普段通り登校し、普通に勉強したり遊んだり、飼育委員として兎とか鯉の餌やりをしてた。
だけど、昼休みが終わって午後の授業の時、急に頭痛と吐き気、悪寒に襲われた。

先生に体調の旨を伝えて保健室で体温を測ると39.8℃。
午前中にはそんな兆候は一切感じなかった。
親を呼ぶと言われたが、親は働いてるし迷惑かけたくなかったから盛大に拒否。

その後、フラフラしながら必死に帰宅。
親には「風邪ひいたら汗をかいて治せ」といつも言われていたから、水分補給後直ぐに布団に潜りこんで眠ることにした
寝苦しかったが・・・気付くと寝てしまっていた。
それが悪夢の始まり・・・。

変な夢を見た。
白いのか、黒いのか、赤いのか、よくわからない世界に独りで仰向けになっていた。
すると視界を埋め尽くす程でかい巨大な黒玉が現れた。

黒玉は跳ねてるような、転がるような動きで俺に近づいてくる。
質感はマットな感じでうっすら光沢があり、歪んだり戻ったりしていた。
黒玉は音も立てずにどんどん俺の方に近づいてくる。
逃げたくても何故か俺は仰向けのまま動けない。

そしてとうとう玉は俺の足元にやってきた。
そしてほわわ~んと跳ねた。

次の瞬間には俺はその玉に潰された。
強烈な質量を感じた。
エアクッションの一つを潰すような、気味の悪い音で目の前が暗転。
・・・目覚めるとまた最初からだった。

同じようにまた玉はぐーんと近づいて俺を潰す、俺は動けずに潰される。
それを幾度となく繰り返されたとき、初めて俺は声を出した。

「もうやめてー!!!!!!!」

そんなことを涙ながらに叫んだ。
だが黒玉は何の反応も示さずに俺を延々潰し続けた。
最後の方の記憶は何故か思い出せない。

眼が覚めた時母親がタオルを持って横に座っていた。

母親:「随分うなされていたね」

夢の事は黙ってた。
体は一体どこにこんなにあったのかって位汗まみれだった。
熱は夜には37.0℃を下回る凄まじい回復を見せ、翌日にはいつものように学校に行くことになった。

それから数日妙に体が軽く感じたり、デジャブの回数が異常に増えたりした。
まぁだからといって空が飛べるわけでも危険を回避できたわけでもなかったが・・・。