今回は実話ではないと思う話で、讃岐の昔話です。
少しエグい話になります

昔の話です。
あるなまぐさ坊主が夜飲み屋に行ってしこたま飲んでいたそうです。
そしてなぜかシメにそうめんを食べたそうです。
そして女将にお勘定をたのんで帰るときに女将が「夜そうめんを食べた時はお茶を飲まないと、おじゃもに腹を裂かれるで」と言われたそうです。
※おじゃもは化け物、妖怪という意味の方言です。

しかしなまぐさ坊主は「お茶なんか飲んだら酔いが冷めるからこのまま帰る」と言いフラフラと帰っていったそうです。
そして人気のない小川の流れる淋しい道に通りかかった時、いきなりおじゃもが現れ、なまぐさ坊主は抵抗する間もなく腹を裂かれて殺されてしまいました。
そしておじゃもは腹から出てきたそうめんをすくい取ると、小川の流れにさらしてペロペロと美味しそうにそうめんを平らげたそうです。

それからはそうめんを食べた後は必ずお茶を飲むようにと戒められるようになったそうです。

これが讃岐の流しそうめんの由来です。

そうめんを食べたらお茶を飲むという風習はもう廃れてしまいましたが、この昔話が廃れてしまうのは勿体ないと思って投稿しました。