お盆辺の夜のこと。

日課で夜中にランニングしてる。
田んぼの中の広めの一本道を通るルート。
新し目の中学校が途中にあって、通学路だからショボイが街灯もポツポツあって暗過ぎってことはない。
でまぁ田舎だし、周り田んぼだもんで虫がいつも灯りに寄ってきてるのさ。
特に夏真っ盛りの頃はわけわからん甲虫とか蛾が結構くる。

その日、ある街灯の下通りかかったら他のに比べてやたら虫が地面にいるのに気付いた。
ちなみに一番明るい街灯は前述の中学校の真ん前の丁字路んとこで、そこではない申し訳程度の街灯。

キモいから車道に逸れたんだけど、虫の群れの中に何とひっくり返ったカブトムシ様(♂)を発見。
田舎とはいえ珍しかったんで、捕獲しようとしたんだが、近づいてフリーズした。
よく見ると、腹の部分がゴッソリ無い。

上からカブトムシ見たとして一番外側の羽根(左右に分かれる甲殻部分)と頭、あとギリギリ前足2本しか残ってない状態で仰向けでモゾモゾしてた。
それらだけ残して、後はスプーンで抉ったかナイフで切り取られたみたいに綺麗に無くなってた。

えっ、と思ってよく見ると、周りに落っこちている甲虫のほとんど、カナブンとかハンミョウ?とか名も知らぬ虫達がひっくり返ってその状態だった。

しかも生きてるっぽい。
関係あるのかわからんが鉄錆を生臭くしたような匂いがほのかにしていた。
その光景にマジで引いてしまい颯爽と逃走。

野良猫が虫食ってるのは見たことあるし、コウモリとかの仕業かもしれんけど、あんなに綺麗に腹部だけ食えるのかな?

なんでそこだけ虫が集中してたのかも謎。
甲虫のバミューダトライアングルみたいな地点なんだろうか?