自分自身ではなく、自分がいるところで友達が幽霊を見た。

まだJKだった頃の話。
通ってた学校が県で二番目くらいに古い学校だった。
古いといっても歴史があるとかじゃなく、ただ単に校舎が古くて汚いだけ。
学校には本館と別館があるんだけど、その別館がよく出ると噂されていた。(背が物凄く高くて頭のない女が出る、トイレの鏡に女の子が映る等)

別館は吹奏楽部の部室、美術室、視聴覚室など特定の人しか出入りしなかったり普段の授業であまり使われないような部屋ばかりある。
そして本館より古い。
担任曰く、「別館は空気が重いし異様な感じがする、別館の鍵締めの当番が来るのが一番嫌だ。」だそう。

美術部員だった私はある冬の放課後に別館にある美術準備室で友達と向かい合ってデッサンしていた。
冬だったので六時くらいには外はすっかり暗くなり、窓ガラスには自分たちがデッサンする姿が映っていた。
友達と雑談しながら手を動かしていると、友達が唐突に「あっ」と言った。

不思議に思って「どうしたの?」と聞いても、「何でもない」としか言わない。
しつこく聞いても答えてくれないので、話題を変えてお喋りしていたら下校時刻になった。
美術準備室の戸締りをしてその友達と二人で別館の廊下を歩いていると、友達がさっきのことを話してくれた。

私と友達は向かい合ってデッサンしていたと書いたが、私の少し後ろには姿見が置いてあった。
友達がなんとなく窓ガラスに目をやると、私の後ろの姿見の前に誰かが立っているのが映っていたそうだ。

先輩かな?

そう思ったらしいが、三十分以上経ってまた窓ガラスを見ると、まだ立っていたという。
そのときに、これは人間じゃないな!と思って「あッ」と声が出てしまったっそうだ。

不思議がる私になんでもないといいながら窓ガラスを見たら、消えていたそう。

そのあとは「今言うなよぉぉおぉぉぉ!!!!!!!!!」と私がブチ切れたり、私の叫び声でパニックになった友人が私を置いて逃走したり、パニックになっているところに現れた鍵当番の先生にガチでビビってしまい「ぎえぇえええええええ!!!!」と叫んで先生までビビらせてしまったりと色々大変だった。

先生、あの時はすみませんでした。