ボクの実家のある町はかなりオカルト風味が効いてる。

正月にその町に帰省して駅前の本屋さんで自費出版の本をみつけた。
その町の歴史をひも解いた好事家が出版したものだった。
なんだか興味があったので購入。

それを読んでいると、小学生の頃から住みだして「なんだか薄気味わるいなぁ、この町」って感じてた記憶が甦った。
山の尾根と海に囲まれた小さな町。
古く宿場町として栄えて、その風情をまだ残す建物が多い。

自殺者の多い堤・・・。
“ハネ”と親の前の代から言われ続ける火葬場、墓地を有するいわく付きの土地・・・。
関連付けしようと思ったらいくらでもできる、「事件」と「史実」がその町にある。

高校生の頃、夜中によくタバコを吸いにしけ込んでたお寺が、実は町の赤線で働く女の人たちの集団自殺の舞台だった・・・って事実も書いてあって、真剣にゾッとした。
だって、ボクの部屋の窓からそのお寺がみえるんだもの。

いつも平気で歩く繁華街の大道りの隙間から無縁墓地の群を発見したような感じで。
みんなの町でもひも解いたら実は・・・ってこと、結構あるのでは?

あと、小学生の頃“ハネ”で肝試ししてたらルンペンに追いかけられたことも思い出した。
そのルンペンも町で事故の多いことで有名な踏切で死んだんだよね。