私は昔からよく「逆夢」をみます。
財布を落とす夢を見ると臨時の収入があり、結婚する夢を見ると恋人にふられる、などなど・・・。
良い夢は悪く、悪い夢は良い現実となって実際に起こります。

ある日私は子供を産む夢を見ました。
新婚の私にはそれが現実ならとても嬉しいことです。
・・・が、私は“逆夢”しか見ないのです。

「子供を産む夢の反意は一生子供ができない、という意味!?」

私はがっかりしました。
が、数ヶ月後、私は妊娠しました。

「夢」のこともあるので体にとても気をつけて慎重に10ヶ月を過ごし、元気な男の赤ちゃんが生まれました。

「あの夢だけは“正夢”だったらしい」

そして・・・。

赤ちゃんは昼夜関係なくミルク欲しさに泣き叫びました。
ほんの数ヶ月のことで誰でも経験すること、と頭では分かっていても、睡眠不足の続く生活に私の精神(もちろん体も)は弱りはて・・・。
つまりは「育児ノイローゼ」です。

遠い他県の閉鎖的な町に嫁ぎ、相談する肉親・友人・知人はおらず、夫も仕事で帰りが遅く・・・。
それらも私の精神の崩壊を助長させることにつながりました。

そしてある日。

そしてある日、とうとう私はこの手で泣き喚く我が子の首をしめて殺してしまいました。
・・・とても小さくて細い首でした。

ちょっと力を入れただけで簡単に・・・。

我が子の変わり果てた姿をぼうぜんと見つめる私を帰宅した夫が見つけて警察に通報しました。

これでやっとわかりました。

あの夢・・・「子供を産む夢」の反意は子供が生まれなくなる、とうことではなく、子供を殺してしまう・・・という意味だったということが。

そして、私は最近鉄格子と桜の代紋の入った病院でよくこんな夢を見ます。
地球に落下した「小さな」隕石から、続々とおびただしい数の人間が「生まれ出て」くるのです。
この夢もまた逆夢として現実に起こるのでしょう。

意味は・・・分かりません。

しかし「生まれる」が殺される、の意ならだいたい察しはつきそうです。

ただ一つはっきりと言えるのは、私が見た夢は必ず逆夢として現実と成るのです。
そう、今までただの一度の例外もなく。