俺が体験した洒落にならない話。

もう帰ってきたが、昨日まで原付で旅行してた。
二日の大雨の日、静岡県の道の駅で休憩しようと立ち寄った。
その日は朝から箱根越えしてたせいもあってか、疲れてへとへと。
原付を駐車場に止め、さあトイレに行こうとバイクから降りると、小学校低学年くらいの子供が、傘もささずに小走りで原付の真横まで来た。
俺を一目も見ることもなく原付を見ている・・・。

原付はどこにでもあるリトルカブで珍しいものじゃない。
近くにいくつかある大型バイクの方が変わってるのに、なんでこんなバイク見てんだろ?って気になった。

「どしたん?」って俺が聞いても返事も何もしない。

まあ、取りえずトイレ行こうと思い、トイレの方に目をやった時、トイレから太ったおばさんが出てきた。
その途端、子供が大声で「痛い!!痛いよ!!」って叫び出した。

ビックリして子供の方を見ると、子供は足の甲を押さえて叫んでいる。
わけもわからず「え!?大丈夫か!!」って聞いても、痛いとしかいわない。
そこへ太ったおばさんが大慌てで走って来て、「◯◯ちゃん大丈夫?轢かれたの??」って大声で叫ぶ。

なぜか頷く子供。

俺「え?いや?轢いてませんよ?」

「何があったん?」と、わけわからん状況に混乱しながら聞く俺。

子供は俺の問いには答えず、母親の「轢いた?当たった」の決めつけ質問には頷きで答える。

なぜか完全に俺が轢いたことになってた・・・。
おばさんに状況を説明しようとしてもロクに聞いてくれない。
半泣きになりながら「俺じゃない!」と訴えてると、一部始終を見ていたらしい、近くの木の陰でカッパ脱いでたおっさんが釈明してくれて、事なきを得た。

子供がなぜあんなことをしたのか謎。

エンジンを止めてバイクから降りた後に子供が走ってきたので、絶対に当たっていない。
疑いが晴れた後、子供は普通に歩いて行ったし。
トイレの方を見た一瞬の間に原付でも蹴ったのか?にしても音も聞こえなかったし・・・。