20年前、うちのじいちゃんが山から石を持ち帰ってきた。

石は一抱えもある割りと大きなもので、球が二つくっついているような、ミッキーの耳のような形だった気がする。
じいちゃんはかなりお気に入りで、庭の池のそばに飾っていた。

ほどなくして、近所ではあまり見かけなかったカラスが庭にやってくるようになった。
特に何をするわけでもなかったが、カラスは日に日に増えていき、鳴き声に悩まされるようになった。
鳥避けなどは意味をなさず、気がつくと20羽以上のカラスが庭でたむろするという不気味な状況になっていた。

そんなある日。

じいちゃん:「どうもあの石のそばに集まってくるようじゃあないか?」

ばあちゃん:「あんたが持ってきたんでしょ!このばか!そう思うなら早く山に返しといで!」

なんてやり取りがあって、じいちゃんは渋々石を山に運び戻すと、不思議なことに、次の朝からカラスはただの一羽も家に現れなくなった。

じいちゃんは「やっぱり珍しいものだったんじゃないか・・・」と悔しがっていた。

じいちゃんの拾い癖はその後も治らず、そうとは知らずに乾燥大麻?が詰まった鞄を拾ってきたり、怪しげな将棋の駒を拾ってきてボヤ騒ぎを起こしたり、ばあちゃんは大変そうだった。