私の祖母から聞いた話で、昭和初期に実際に起こったことのようです。

祖母の実家は愛媛にあるのですが、親戚に2歳になってもほとんど口をきかない変わった子がいたそうです。
その子の親御さんは、そのことを大変心配していました。

ある日突然、その子が「今日、おさか行く。おさか行く」と話し始めました。
そこで親御さんは、突然話し出したのと、おさか(大阪)ってそんな遠い地をこんな小さな子がよく知ってるな、聡明な子だな、と喜んでいたら、その日親御さんが野良仕事に出ている間に、その子は崖から落ちて死にました。

その子の死後、親戚中でその話になり、「ああ、おさかって、大阪ではなくお墓のことだったんだ」って気付いたそうです。

意味がなく思える小さい子の言葉の中には、何かしらの意図があるのかもしれません。