うろおぼえですが、何年も前に見た、世にも奇妙な物語の「見たら最後」っておはなしが怖かった。
TV局で働いていた主人公は、心霊特番の撮影の為、いわく付きの人形があるという田舎の旅館へ赴く。

そこの若い女将が言うには、先祖代々継がれてきた人形で、見た者は必ず死ぬという。
躊躇する若女将を急かしながら、厳重に封をされた木箱を開ける。
中には、古びた感はあるが、かわいらしい日本人形が収まっていた。

主人公達は拍子抜けしながらも撮影を終え、局へ帰った。
そしてその夜、ちょうどその人形を撮影したフィルムを編集していると、別のスタッフから、人形開封に立ちあった若女将が急死したと聞く。

次の日は撮影したカメラマンが。
その次の日は別の撮影スタッフが相次いで死ぬ。

主人公は恐怖を感じた。
撮影の時、自分も確かに人形を見たのだ。
人形がある旅館に掛け合って、半ば無理やりに人形を箱ごと焼却炉の中に叩き込んだ。

人の声の悲鳴をあげて燃えていくのを見届けた後、焼却炉の蓋を固く閉めて、人形が完全な灰になるまでは絶対に誰も見ないように旅館の人間達に警告する。

やっと一息ついた主人公は局に帰るなり、別のスタッフが急死したことを聞く。
そのスタッフは撮影には同行してはいなかったが、偶然ではないと感じた主人公は、そのスタッフが編集していた人形のビデオを思い出した。
あれも処分しなくてはならなかった。

編集していた人間が死んだ為、そのビデオは編集の後、手付かずのままに残っており、ビデオを見つけた主人公は処分しようとするものの、これで人形の呪いが解けるか疑わしい。

急いで旅館に電話をかけて、昔、人形を納めていた箱の封印を行った人物を探りあてた。
それは旅館の近くの寺の住職で、連絡をとったところ、すぐにでもそのビデオを持ってくるように言ってきた為、車に乗ってその寺へ急いだ。

急いで向かう途中、車の行き交う交差点の真ん中に、和服を着たかわいらしい少女がこちらに微笑んでいるのが見えた。

途端、車がコントロールを失って交差点のド真ん中へ突っ込んで行った。
そして主人公の視界は少女の姿を最後に、暗転。

終わり