長ければ数ヶ月に渡り、漁船に乗って航海をする遠洋漁業にまつわる都市伝説。

遠洋漁業は長い期間同じ人間が肉体的にハードな漁業を行う。
なので、漁師たちは普通の漁業よりも多くのストレスを長期間受けることが多い。
人間はストレスを多く受けると性格があらあらしくなり、攻撃的になる。

そんな状態が続いたらどうなるか・・・?

遠洋漁業の漁船の中ではケンカが多く発生するという。

みな強靭な肉体を持つ漁師である。
ケンカが発生すれば無傷では終われないことのほうが多い。
ケンカが勃発しても命があればマシな方だ。
実は遠洋漁業の船ではいざこざが原因で人殺しが起こることが少なくない。

しかし、そういうことがあっても陸に帰ってから事件に発展することは少ないという。
なぜなら、人殺しが起こっても「海に落っこちた」と言ってしまえばそれまでだからだ。
遠く離れた海で海に落ちた人間のことを誰も詳しく調べることができない。
なので、事件は永遠の闇に葬り去られるのである。