ある山の頂上付近に小さな池がある。
昔、その池には大蛇が住んでいたという。

その大蛇が大人しくしている代わりに、毎年「生娘を生贄に出せ」と言う。
長年生贄を出していたが、ある年の生贄に決められてしまった娘の許婚の男が「娘を大蛇に取られるくらいなら自分が戦う」と言いだす。

生贄を出す日、男は女装して池に向かう。
大蛇に男だと悟られる前に酒をしこたま飲ませ、フラフラになった大蛇を隠し持っていた刃物でズタズタに引き裂いた!
池を源流とする川は三日三晩赤く染まった。

その後無事に二人は祝言を挙げる事となるのだが・・・。

いざ初夜に確かめ合おうとすると男の一物が役に立たない。
そればかりか次の日から血尿が出る。
そのうち一物に鱗の様なものが出来、幼児のそれのように覆いかぶされてしまった。

娘と交わる事叶わなかったのに、娘が身ごもった。
不義密通などしていないと娘は涙ながらに訴える。

ならば産まれてくるのは何なのか?
男は恐怖のあまり娘を殺してしまう。

「最後の生贄貰い受けた」

男の耳元でそんな声がした。

蛇は執念深いと言うがここまでとは。