修学旅行やなんかの学校行事になると、必ず一人は「ここに霊がいる」って言い出すのがお約束だったけど、仮に自演じゃなかったとしたら、「その場所にいる何か」がその人限定で見せたりなんだりしてるんだろうか?

とある3月に自称霊感もちの妹と東京観光中、浅草の浅草寺に行った時の事。
敷地内に東京大空襲で亡くなった方々の慰霊碑みたいなのがあったらしくて、妹が「お参りしたい」と言い出した。
何日か前に、東京大空襲のドラマを見たから気になるらしい。
自分は気が進まなかったので、離れたところからお参りしているのをなんとなく見てた。
しかし妹、ずっとしゃがんだままいつまでたっても戻ってくる気配なし。

声をかけに行ったら、「体が重くて立ち上がれない・・・気持ち悪い・・・」だと。
自称霊感もちのくせにそういう所にほいほいお参りとかするからだよバーカ、と思ったが、本当に気持ち悪そうだったので黙っておいた。

とりあえずベンチに連れて行って休ませようと思った時、妹の背中になんか小さな手形が背中いっぱいについてたのに気付いた。

小麦粉とか粒子の細かい砂みたいな、線香の燃えカスみたいな粉を子供の手のひらにはたいてぺたぺた触った感じ。

その場で「背中汚れてるぞー」ってぱんぱんはたいてきれいにしてやった。
気味悪かったが妹が怖がるといけないから、手形云々は黙ってた。

そしたら今度は自分が気持ち悪くなった。
昔42度くらい熱が出て死にそうになったんだけど、頭の中がその時と同じ状態。正直歩くのもしんどい。
でもなぜか、ぜんざい食べたら治るって変な確信があった。
背中ぱんぱんしてから元気になって、「大丈夫?ねえ大丈夫?」っておろおろしてた妹に「ぜんざい、食べたい・・・」と伝えて、妹の肩を借りて食べに行った。

運ばれてきたぜんざいを食べているうちに、体がどんどん楽になって、食べ終わる頃には全快していた。

正直これが霊のせいなのかどうかわからないが、不思議な体験だったと思う。
ぜんざいのお代はちゃんと妹に払ってもらった。