とある田舎の中学校の裏手には三本の木があり、生徒は教師からそこに近づいてはいけないと厳しく言われていた。

理由は不明だが生徒達はそういうものだと素直に受け入れ、従っていた。
ある時一人の生徒がそこを通らなければならない状況になってしまい、恐る恐る通るとそこで首を吊った三体の影を見てしまう。

話はこうだ。
その昔、その代の卒業式を迎えるに当たって卒業生代表を選ぶ事になったのだが、二人の候補者のうちどちらにするかで村を巻き込むほどの問題となった。
一人はその辺一帯の地主の息子Aで、もう一人は小作人の息子ながら成績優秀で皆からも慕われ、上級学校への進学も決まっているB。

古参の教師はA、若手の教師はBを推していた。
どうしても決まらないので選挙を開催、結果Bが勝つ。
そして迎えた卒業式当日、Bはいくら待っても現れず結局Aが総代を勤めるわけだが、その時Bは両親とともに裏の木で首を吊っていたのだった・・・。

これだけでも十分後味悪いんだけど、B一家は特に嫌がらせ受けたり、村八分にされたという形跡はなく、Bの自殺は両親に強要されたものっぽいのがなおさら後味悪い。

小作人の奴隷根性染み付いた両親が勝手に申し訳ながって気を遣った・・・。