親族に知れるとちょっとやばいのだが、うちは男系の分家が必ず絶えて、本家か女系の分家しか残らないというのがある。

先祖から伝わる話によると、うちの先祖が住んでいた村に山伏がやってきて、はじめは村の者が世話をしたり親切にしてやっていたが、そのうちやかましくホラ貝を吹いたり、狼藉を繰り返したために、村人がよってたかって殺してしまったそうだ。

その後、大勢の仲間の山伏が来て探し回ったそうだが、洞穴にその亡骸を隠し、とりあえずは事なきを得た。
しかしその後、村では疫病が流行ったり、火事が起きるなどよからぬことが続いたため、山伏の祟りということになった。

うちの本家は神職で、その霊を祀り祟りを鎮めようとしたが、分家筋は皆長続きせず、本家のみ神威で守られているという。
かくいう私も父の代から分家したが、弟は統合失調症になり、私は独り身でいる。

所詮こういう因縁を持った家系だと悟って、結婚はあきらめたが、そう悟ったころから、金運とか、他の面ではなにかと恵まれるようになった。
ただ一点、子孫だけは残せないのが気になるが。