文章だとあんまり怖くないかもしれないけど、その時はゾッとした話。

学生時代バイト不定期にしかしてなくてさ、毎日金無かった。
でも友達と飲むのは好きで、金無い同士で集まって、学校近くのコンビニで買ってきた安酒を、これまた近くの公園で飲んでたんだ。

その日はたまたま皆用事があって誰も捕まらなかったんだけど、無性に飲みたくて、一人でいつもの公園行ったんだよ。
飲んでるうちに友達が後から来て合流したりすることもあるから、その日も誰か来ないかなーって、缶ビール飲みながら考えてた。

秋口で気温もちょうど良くて、一人で飲んでても気分はよかったんだけどさ、結局その日は、携帯弄りながら2時間くらいそこに居たけど、誰も来なかったんだ。

ちょうどいいカンジの風が時たま吹いてて、あまりの気持ち良さに寝ちゃいそうになったからその日は家帰った。

それで次の日、それを友達に話したんだ。
昨日誰も来なかったなーって。
そうしたらその友達がさ、「俺行ったよ。だけどお前、女と飲んでたから顔出さなかった。あれ彼女?」って言うわけよ。

んで、俺はずっと一人だったし、友達が何言ってるのかわかんなかったから、「はぁ?w」ってカンジで、よくよく話を聞いて見たら、俺の隣で青いキャミソールに白いパンツ姿のショートカットの女が、空を見上げながらずっとクルクル回ってたって言う。

もちろん俺にはそんな女見えなかったけど、時たま吹いてた風はその女が回ってたからかなって思った瞬間、おしっこチビりそうになった。