今まで、三回だけ変な浮遊物?飛行物?を見たことがあります。

1度目は小6の塾帰り、夜の7時くらいでした。
夜の住宅街を自転車で走っていた時、近所の2階建ての社宅の上空約2メートルのあたりを”ナニカ”が飛んでいるのを見ました。

はじめ、後方から飛んできたソレが視界の左上隅に入ってきた時は、風にさらわれたビニール袋だと思って気にしていませんでした。
・・・が、どうも動きが不自然に感じられたので、顔ごとそちらへ向けてちゃんと見てみたら、『真っ白なひし形を少し歪ませたようなナニカ』が3つ並んで飛んでいました。

驚いて、思わずブレーキをひいて止まってしまった自分を追い越して、その『ひし形』達はまっすぐ飛んでいってしまいました。

すぐ我に返り、あわてて追いかけましたが結局追い付くことはできませんでした。
そいつらは雁の群れみたいにV字のフォーメーションを作り、それぞれ一定の間隔を保ったまま飛行していました。

平行移動っていうのかな、スーッって音がするような滑らかな動きだった。
一切羽ばたいたりしていない、というか微動だにしていないのにかなりのスピードで飛んでいったのが、怖いというより不思議でなりませんでした。

2回目は高校生の春、地域ボランティアの集まりで、祭りの打ち合わせをした帰り道、夜の10時くらいのことです。
公民館みたいな場所で行われた打ち合わせが終わって、皆で建物の外に出た後のことでした

その辺りは3階?5階建てのマンションや民家に囲まれた住宅街で、夜もそこそこ明るいのですが、その日は雲もなく晴れていたので、目を凝らさずとも少しだけ星が見えました。

同じ打ち合わせの参加者で、祭りの仕事の担当が一緒になったAと2人、顔を真上に向けた状態で、星を見ながら話していると、建物の合間から見える狭い空をいきなり大きな流れ星が横切りました。

それが音まで聞こえたと錯覚するくらい大きな流れ星だったもんだから、自分は思わず大声で「すっげえ!!!でっかい流れ星!!!」と叫んでしまいました。

が、周囲の人はポカーン。

回りには同じ打ち合わせの参加者20人くらいが、ダラダラと喋りながらまだ残っていたのですが、流れ星を見たという人は一人もいませんでした。

その時はいいもん見た!って興奮してましたので「あんなにでかくて明るかったのに!誰も見てなかったの?!もったいない!!」なんて大声で言ってたんですが、一緒に空を見上げていたAの「いや、俺も見てない・・・」という証言で自分の見間違いじゃないか?という事にされてしまいました。

まぶたの裏に光の後が焼き付くくらい、あんなにハッキリ見えたものが見間違いな訳がない!!!と訴えましたが、夜も遅いのでその話はまた今度、という感じでその日は解散になりました。

帰宅後も家族に「今まで見たなかで1番大きかった」「明るかった」「眩しかった」という話をした記憶があります。

その翌日に、それまで元気だった父親が急死してしまったので、いま考えるとあれは虫の知らせみたいなものだったのかもしれません。

最後は二十歳前の冬、これも夜でした。

10時頃に帰宅して、自転車をしまおうとしていたときのことです。
当時、自分の駐輪スペースは駐輪場の1番端のフェンス(柵?)横でした。

フェンスを挟んだ向こう側は屋根のない開けた駐車場で、乗用車25台分くらいの、住宅街にしては広めの駐車スペースになっていました。
自転車に鍵をかけた後、ふと顔を上げて駐車場の方を見ると、向こうの空からなにかがフヨフヨと飛んでくるのが見えました。

初めはやはり、ビニール袋だと思い「今日はあまり風がないのによく飛んでるなぁ」などと思っていましたが、近付くにつれソレが動きも形もビニール袋とは異なっていることに気が付きました。

こちらに向かって、地上から20?30メートルほどの高さをゆっくりと進んでくる白っぽい色をしたソレは『直径20センチくらいのタピオカに2メートルくらいのしっぽ?毛?が生えたもの』でした。

うまく例えられないのですが、もちっとした見た目の乳白色の球体に、クネクネとした、やはり乳白色の紐状のものが付いています。
その紐のようなものの、ウツボや蛇のようなクネクネ(かなり細かくクネクネしていました)とした動きを動力として空中を進んでいるようでした。

ビニールではないと気付いたあと、一瞬ぽかんとしてしまいましたが、どうにか写真に残せないかとケータイのカメラで撮影を試みました。

しかし、画質が悪く、画面は真っ暗。全く写りませんでした。
誰かとこの奇妙な体験を分かち合いたいと、周囲を見回しても誰もおらず。

結局、駐車場を横切りゆっくりと近づいてきた『でかくて毛が生えたタピオカ』が、自分の頭上を通りすぎ、住宅街の屋根の向こうへ去って行くのを呆然と見送るしかありませんでした。

以上、変なもの3つ。
こういう話って、誰かに話したところで、変な顔をされるってわかっていたので誰にも言えなかった。

すっきりしました。