中学の夏休み頃、友達連れて佐賀のばあちゃんの家に泊まりに行った時の話。

家の裏は山に囲まれていて、そこには滝があった。
探険しようぜってことになり山道を歩く。
そして滝に着き、見上げながら友達が「滝の上に行こーぜ」と言い、滝の脇道を登りだした。
しょうがなく俺も生い茂った草をかきわけながら道無き道をズカズカ登ったんだが、上に着くと変な違和感を感じた。

なぜかと言うと、今までずっと草が沢山生い茂っていて周りが見えないくらいの密林状態だったのに、一箇所だけ草が全く生えていない六畳くらいの四角い空間になっていて、その空間の四隅には大きな木があったからだ。

「なんか部屋みたいですげーな。上から滝も見れたし戻るか」と言い友達の方を見た。
すると、友達が何かを投げて「うわー!!!」と叫んだ。

友達「藁人形が木に付いてた!!!」

はっ?ってなり周りをよく見ると、友達が投げた藁人形が付いてた木以外の三本の木の根本の所に一体ずつ藁人形があった。

「これ本物?偽物やないと?」と言いながら近くで見てみると、人形の胸の部分にどこにでもいるような中年のオバサンの写真が糸で縫い付けてあり、よく見ると顔にホッチキスでバチバチ。
それを見た瞬間血の気が引き家まで本気で逃げ帰った。

藁人形に縫い付けてあった写真三枚は俺も見たが全部同じ写真で、友達が投げたのも同じ写真だったと後から聞いて分かった。

ばあちゃん言ったらびっくりしてて「もう行ったらいかんよ!」と言われた。
神社などはよく藁人形が見つかることがあるらしいが見たことがある人がいたら教えてほしい。