幼稚園にはいる前に俺は身体の都合で病院で入院していたんだ。
小さかったから夜中にトイレ行く場合は必ず看護師と一緒じゃなきゃ行かせてくれなかった。

入院生活も終わりに近づいた頃、俺は一人でトイレに勝手に行くことが何度か起きるようになっていて、その日は珍しく看護師と一緒に行ったんだけど、俺がトイレから出てくるとなぜかいなくなっていた。

そこで怖くなった俺は看護師さんを探したりせずに病室に帰ろうとトイレから出たんだ。
トイレから病室まで結構歩くんだけど、そのちょうど真ん中辺りの病室がいつもは昼でも閉まっているのにその日は扉が半分ほど空いていた。

不思議に思って怖いながら興味本位で覗いてみたら、電気がついていないのに病室全体が鮮明に見えたんだ。

そこで、ベッドで寝ている男性がいたんだけど、その横に目の無い髪の長い女の人が立っていた。

俺はそれを見て小さく「ヒッ!」って叫んでしまったんだ。
そしたらその女の人が俺に気づいてニタァって笑って俺に近づいてきて、そこで俺の記憶が無くなっていた。

それだけだったらよくある怪談なんだけど、まだ少し続きがあるんだ。
病院を退院して数年後、小学校に入った俺の前にそいつが現れたんだ。

運動会の徒競走の時に視界に入って最初は見間違いだと思っていたんだけど、またしばらくしてそいつが現れた。
なにもせずにただ俺を見てニタァって笑っているだけなんだけど、凄く気味が悪いんだ。

小学校の頃は週に一回見たけど、段々年を重ねるごとによって見る回数は減っているんだけど、気のせいか俺の所に近づいてきている気がするんだ。
それに最近はそいつが出る前に必ず耳を引っ張られる感じがしてからそいつは現れるんだ。

ちょうど昨日久々に現れたんだけど、それが30mくらいしかなかった。
10mくらいになったらどうしたらいいのかわからないので、また投稿して皆さんの意見を聞きます。