小さいころ、1日の中で何回かやり直しというか時間の?巻き戻しがあった。

小学生のころの話で「やっと家についた!」と思った次の瞬間、遠足で山の頂上に向かう途中だったり、「ゼリーが固まったから食べよう!」と思って皿を並べてたはずが、キッチンに向かう途中でまだゼリーを作ってもいなかったり、まあ子供だから妄想が先立ってたのかも。

一番よく覚えていて、いまだよく分からない話がひとつあるんだけど、小学生の自分と祖母だけが家にいたある日のこと。
祖母と自分がキッチンで、昼のにゅうめんと野菜の素揚げ(自分は小学生だから、揚げるのは祖母がやる)の準備をしていたら、「ドオオンドオオン!!」という音がして家が揺れた。

祖母が勝手口から外に出て、浅間山(あさまやま)が「噴火しただけだよ」といって戻ってくる。

「噴火して大丈夫なん?」と聞けば、「遠いから大丈夫だという」そこで中断。

次の瞬間、自分はリビングにいて、時計をみると朝7時。
祖父が扉をあけて自分に仏さんにお茶はいれたか?という。
朝確かにお茶をいれたはずだが、仏壇に確認しにいくとお茶が置いてなかったのでいれ直す。

祖父に、「ばあちゃんはまだ寝てるんか?」と聞くと、「ばあちゃんは今日は夕方まで仕事に出てるから昼はじじいが作るよ」と言ってくれる。

その日の昼はにゅうめんと野菜の素揚げ。
自分はテーブルを拭くだけで、手伝わずにぼんやりしてた。

そろそろ浅間が噴火した時間かな・・・と思ってドキドキしていたが、轟音も揺れも噴火もその日はなかった。

食事の後かたづけをしながら、「浅間って最近噴火したっけ?」と祖父に聞けば、「いや?気になるのか?」と簡素な返事。

数日噴火に備えていたが、結局浅間は噴火しなかった。