高校時代、毎年夏になると、敷地内にあるセミナーハウスで合宿していた。(ちなみに剣道部)
古い高校で(当時で創立120周年)幽霊話には事欠かず、怖がる子はかなりいた。

二年の合宿のとき、夜中に後輩の子に「トイレに行きたいからついてきてほしい」と頼まれ了承。
トイレは部屋を出て外階段を降りたところにある。

セミナーハウスを利用するときしか使われないような、さびれた小さいトイレ。
個室は3つあって、全部和式。中に人がいなくてもドアが締まるタイプ。
かなりムードはあったけど、当然何事も起きず無事に用を足した。

洗面台の前に並んで手を洗っていたんだけど、後輩の子がなんだか怖いと言いだした。
んじゃ歌でも歌おう!と、「はーるのーうらーらーのー」と思いついた歌を歌いだした・・・ものの、実は歌詞をよく知らなかった。

「すーみーだーがーわー」まで歌ったところで止まったんだけど、その時、背後の個室からすごくか細い女の声で、「のーぼりーくだーりーのーふーなーびーとーやー・・・」と、消え入るような歌声が・・・。
ふたりで「ギャー!!!!!!!!」と叫んだ。

後輩は逃げだしたけど、私は仲間の誰かだと思ったんで、こんな夜中に人を怖がらせるなんて悪質だろ!と思い、「ゴラァァァァ!!」とドアを蹴り開けたのだけど、誰もいない。
あとの2つは、私と後輩が入っていたのでもちろん誰もいないはず。
一応調べたけど、どこにも誰もいなかった。
そこでようやく怖くなり、私も走って部屋に戻った。

それ以来、怖くて歌を歌うときは、童謡とか古い雰囲気のある歌ではなくて、「チャーラーヘッチャラースパーキン!」を歌うようになりました。