自分が住んでいる街から、車で20分ぐらい行ったところにR村という、小さな村がある。
かなり古い村で、建物は入植当時のものが結構残っていて、教会や橋(石橋)といった主要なものは大概入植当時に立てられた、歴史があるものなんだ。
しかし、こういう建築物の建設に関わったのは、入植者ではなくて罪を犯して、刑務所や監獄に入所させられていた、所謂「罪人」の人たち。
だから、労働環境は酷く、そして監督する人たち(大概軍人だったらしい)からのイジメも結構あったらしい。
R村の石橋もやっぱり罪人たちによって作り上げられたんだが、こんな言い伝えがある。

「雨の降っている日には出来るだけ石橋は渡るな。もし渡っても決して立ち止まるな。人影を見たような気がしても、絶対に目に入れるな。人影を見て、目を合わせてしまったら溺れてしまう」

まだ橋が建設段階のときに、罪人があまりの監督者のひどさに、クーデターを起こして大雨の日に、監督者を川に蹴落とし、おぼれさせて殺したことがある。

だから、雨の日にそこに行くと、監督者の亡霊が橋の上に佇んでるんだと。
そして目があえば道連れに連れて行こうとするんだってさ。