一週間前の話なのですが、私の親が夜遅くに灯油を買いにいってた時、私はリビングでゲームをしていました。
夜遅くだったので灯油は特定のガソリンスタンドでしか買えず、親が帰ってきたのは、出ていってちょうど1時間後でした。

その途中、どうやら家の鍵を閉め忘れてたらしく、私の携帯に鍵を閉めるように促す主旨のメールを送ってたようなのですが、いつもイヤホンでゲームをしているので携帯の音は聞こえませんでした。

ゲームに熱中していると、なぜかゲームがブラックアウト。
ただの電池切れかと疑ったのですが、初期不良のようでした。
電池は70%くらい残ってたんで。

充電器に付けてもなぜか起動しないので、不思議に思い2ちゃんを見ようとすると、例のメールが来てました。
ああ、鍵閉めてないのね、いかん・・・危ない、危ない、と思いつつ玄関に行くと、玄関ドアの小窓に白い影が映ってました。

しかし、外灯を点けていたので「その灯りだな」と独り言を呟いて鍵に手を掛けました。

ガチャッ「!?」

一瞬ドアが開いたのでビックリしてフォォォォ!みたいなことを叫びながらなぜか取っ手じゃなくて鍵をつまんだまま、思い切り引っ張りました。
ちなみに引き戸、捻るタイプの鍵で結構重い。
握力鍛えててヨカターみたいなことをおもいながら、リビングへ小走りに飛び込みました。
そして、もう二階へ上がろうとパジャマに着替えてたらふと、ある考えが。

待てよ?鍵閉めようとした時に私の手首が当たっただけじゃね?
ていうか、あの小窓に映った影、反射した私じゃね?
ていうか、まだ鍵閉めてなくね?

恐る恐る確認しに行くと、鍵は閉まってました。

「何だ、ビビらせんなよ」また独り言。

いつもは言わないのに、ビビってやんのwww

アホらしくなって携帯とゲーム機取りに再びリビングへ。
ソファに座ると、何だか手首に違和感を感じ・・・。
見てみると・・・何もない、と思ったら甲の側に縦長の痣があった。

「うわっ」そこまで力強く当たってないのに・・・そもそも当たったかどうかもわかってない。
ていうか当たってない。

混乱して、台所で甲をなぜか洗いだしました。
無意味です。
その時、多数の視線を感じました。
水場だからか?そんな単純でいいのか?
そんなこと思いながら混乱が収まるまでずっと俯いてました。
冷静になれば、大丈夫、大丈夫・・・ヨシッ!立ち直ったとたんに台所の正面の窓に何かの気配が。
カーテンの隙間の暗闇が妙に濃い気がしました。

「霊的なことなんてありえない。だよね?」

なぜかパジャマに語りかけてる。
まだ混乱してたみたいだけど、それどころじゃなかった。
カーテンを睨み付けてるが、進展が無いのでもう見に行った方がはえぇわ。
そうおもい、思いきってめくると・・・何もない。
期待しない方がいい。
何も無い。
自分の中に語りかけまくる。

しかし、残念なことに何かの影を見た。
一瞬だけど白いそいつは形容し難かった。
下半身が人間の形と動きそっくりだったのに上半身は凄く滅茶苦茶な形と動きだった。
そいつは庭から道路に出たと思うと真っ黒な燃えかすみたいになって消えた。
もう何も信じられなくなって二階に続く階段に行くと、玄関の鍵が開いてるように見えた。

近づくとやっぱ開いてる。
訳わかんなくなって、その場でうずくまってると、肩を叩かれて、声をかけられた。

母だった。

なんか一人でリビングを行ったり来たりしてたらしい。
そんで叫びながら玄関に出ていったところを急いで追いかけたとのことです。
詳細はわからん。
おわり。