加奈子さんのお家は最寄りの駅から徒歩20分程の距離にあった。
バスが自宅の前で停まるので、いつもバスで帰宅していた。

彼女は最近、悪夢にうなされていた。
夢の内容はこんな感じだった。
残業で最終バスに乗り遅れ、仕方なく徒歩で帰宅する事に。
雨も振っていて、辺りはとても暗い。
ようやく自宅の前に辿り着いた。ふと、人の気配がするので振り返ると鎌を持った男が立っていて、鎌が加奈子の頭に突き刺さり、加奈子は殺された。

そんな夢を2週間程見続けた後、本当に彼女は残業で最終バスを逃す事になる。雨も振っている。
彼女は母に電話をして母に迎えに来てもらう事にした。

夢の内容を聞かされていた母はすぐに迎えに来てくれた。
無事、家の前まで辿り着き、ほっとした彼女は人の気配に気が付き、振り返る。

そこにはあの夢に出て来た男が鎌を持って立っていた。

男は言った。

「夢と違うじゃ無いか!!」