英国に住むクレイグ・シャーゴルドという7歳の少年が、脳腫瘍という難病と闘っていた。
彼はささやかな願いを人々に託した。

お見舞いの手紙がほしい、というこの願いは、世界中を動かしたのである。
彼の願いは普通の人々や政治家に届き、1年のうちに千六百万通もの手紙を集め1年後には彼自身の健康も取り戻した。

しかしクレイグの願いは、なおも幾多のチェーンメ-ルとして引き継がれ広がっている。

今も押し寄せる手紙の大群を前にして、少年の願いの言葉は別のものにとって変わっている。

「有り難う、でも、もう結構です」