もう2、3年も前になるかなあ。

今はもう別れた女房(もう再婚して新夫との間に子もいる)にせがまれて、高尾山へ行った。
イヅナさんとかダキニ天とかが祀られていて、かなり興奮した。

休日だったけど、人はあんまりいなかった。
で、もっと上の方へと歩いていたら、遠いような近いような・・・何かの声がした。
透き通るような、甲高い、子供の声?

まるで歌舞伎のようなセリフ回しで「これはこれは、どおじゃあ、それはそれは、どおじゃあ」と・・・。

一瞬、二人で凍りつき、抱き合ってガクブル震えた。
見ると、階段の下の方に洋服を着た父親に連れられた山伏みたいな服を着たの二人の男の子が、歌舞伎みたいな能みたいなセリフを唄いながら上がってきていた。

もし洋服の父親がついていなかったら、シチュエーション的に怖すぎて二人で階段をすっころんで死んでたかもしれん。

高尾山ってもともと有名な霊場なんだよね。
あの親子は習い事の修行の一環で上ってきたんだろうか。

同じような体験した人いますか?