中学生の時、友達数人で近所にある小さな神社に行った。

普段は人が出てこない寂しい神社で、金も払わずにミクジを引いたり、神社の裏でタバコを吸ったりしていた。

そんな中、友達の一人がある物を発見した。
オレンジ色のラベルの古いカセットテープだった。

何が入っているのかは書かれてない。
それが神社の賽銭箱の向こうにひっそりと置かれていた。

「供養してもらうように置かれたテープかも・・・何が入ってるんだろう・・・?」という話になり、盗んで神社を後にした。

暗くなるまで遊んだ後、誰の家で聴くかでもめて「やっぱり気味が悪いね」と聴くのをやめた。

そのまま捨てるのも呪われそうで気が引けるし、翌日にでも皆で戻しに行こうという話になり、その日は友人Aが持って帰った。

その晩、友人Aの家が火事になり、本人は無事だったけど母親が焼け死んだ。