高校時代、部活帰りに体験した話。
俺は大雨が降ろうとも自転車通学してた体力莫迦でした。
その日も(あんまり大きな声じゃ言えないが)傘差し、iPod装着でずぶ濡れになりながら帰宅してた。

んで、帰り道に道の狭い急カーブがあるんだが、そこのカーブミラーを見たら真っ赤な傘が映ってた。
そのまま進むと出会い頭にぶつかりそうだったので、俺は歩道から車道に降りて曲がった。

でも、曲がってみたら赤い傘さした人なんかどこにもいなかった。
近くにすぐ入れるような民家も無い。
そういえば雨で視界悪いのに、やけに傘だけはっきり見えた気がする。

それだけです。
ヤマもオチも害もない心霊体験でした。

後から考えてみたんだが、その時の状態って、傘差しで視界悪く、イヤホンで音も遮断、ずぶ濡れで皮膚感覚も曖昧、感覚の大半まともに働いてなかったたんだよね。
それでも(傘さし運転経験ある人はわかると思うけど)慣れれば案外不都合なく運転できるもんなんだ。
そういうときって第六感というか、そういうものが敏感になってるのかね。
まぁ、それ以来自転車マナーには気をつけてます。