聞いた話だけど・・・。

認知症によっては、本人にはハッキリとした幻覚が見えるらしい。
誰もいない部屋の隅を指差して、「子どもがいる」「動物がいる」とか言い続けたり「トイレに知らない女の顔がある」とか「(何十年も前に亡くなった)親や友達がそこにいる」とか。

全くの幻覚ではない場合もあるらしい。

ある施設でセンサーとかまだ無い時代、認知症のお婆さんが「夜になるとお雛様が来る」と毎日訴えるので、幻覚なのかどうか確かめようと、スタッフが夜勤の見回り時間以外に監視していた。

すると見回りが終わって少し経った時刻に、別の部屋のお婆さんが起きだして、あちらこちらの部屋(ブース)に行って、ベッドで寝ている別のお婆さんたちを覗き込んでいたんだって。
派手な模様の毛布を羽織っていたから、お雛様みたいな衣装に見えたらしい。