小さい頃、石川県の田舎へ夜行列車(死語?)で帰省していた時の話。

どこのトンネルかは覚えてないけれど(岐阜のあたりだったかな?)、必ずそこを通過する前に、理由も言わず窓の日よけを下げてくれとアナウンスが入る区間があって、車内の誰もが疑いもせず閉めるんだよ。

親に聞くと「オバケがでるからだよ」と言われ、最初の頃はそれだけでビビって、トンネルを抜けて親が「イイよ」と言うまで目隠ししてた。

だけど何度めか(毎年通るので)に、男の子だから怖くないぞ!と思いきって日よけの外を見たことがあった・・・。

見たとたん・・・手・手・・手・・・無数の手、というか白い手形・・ボヤァっと顔らしきものも・・・。
もう言葉にならず、結局親にしがみつき目隠し・・・なんとも情けない話。

時は経ち俺も中学生になった頃、たまたま田舎へ一人旅する機会があり、どこのトンネルだっけかぁと気にしながら向かったが、そのアナウンスも無く結局分からなかった。

親に後で聞いても、昔は機関車だったんで、トンネルに入る前は煙が入らないように窓を閉めたものだよって・・・(つかさず俺は機関車世代じゃ無いんだけどってことで終わったけど・・)

あれは幻?
でも兄は覚えてるって言うんで本当だと思うが、同じ経験した方いらっしゃいますか?