小学生くらいの時、いつもとは違う人通りの無い道を使ったんだ。
狭い路地で、同じような古い家やアパートの勝手口とかがあるだけの、2分もしないで抜ける道。

良く戯れてた猫がいたんで、座り込んでモフモフしてたんだけど、日もほとんど沈んでたんで帰ろうと歩き出したが、いっこうに交差点に出なかった。
歩き始めて5分以上は経って、さすがに不安になったんで歩くスピードを速めた。
ふと来た道を戻れば帰れると思って振り向いたら、さっきの猫がいた。

なんだか安心して、周りを見ると路地の出口がすぐそこだった。
ダッシュして路地を抜けると、車がグシャグシャになって横転してた。
出口のすぐ横にある標識もグシャグシャに倒されてた。

あの猫が事故から守ってくれたのかもしれない不思議な体験。