お盆の終わり、ご先祖様たちは船で帰って行くと言うんで、親父から船を作れと言われた。
萱で作るんだが、その時、作ってる様子を実況する(恐らくは親族の)霊が現れた。
ボロクソに言われまくった。

「おっ今年のご帰還用のお船は問題児が作るようです!どんな船が出来あがるんでしょうか?」
「おおいっ!なんだそりゃ!?ちゃんと乗れるもんを作っておくれと言うのは間違ってはいないでしょう!これじゃ沈没です!」
「この状況下で出来あがる船は何でしょう?はいっボロ舟です」
「おめーこーんなボロ舟にご先祖のせてけぇす気か?ご先祖様も呆れております泣いております茫然自失とはまさにこの事」
「何をにやついてんだっ?私の声がそんなに可笑しいか?笑う暇があるんやったら船作りに集中なさい」
「おやっイラついてますね、私の言う事が気にいらないようで。しかし、こんなボロ舟に乗せられて帰って行くご先祖様たちの身にもなりましょう」
「おっ出来あがりですか~皆さん、目も当てらないボロ船ですっっっ!」

ここで気の抜けた効果音みたいのが耳に入ってきた。
ギャグ漫画とかで出来あがった物の悲惨さを表すような効果音。

「ひどいボロ舟ですっ!ぽんぽこ狸の泥船の方がまだ水面を移動できます。これでは浮かせて人が乗った瞬間に沈没だぁ!帰れません!」
「こんなもんにご先祖がのって帰って行くんですよ?本気でしょうか?」
「おっここでちち様のご登場だっ!ちち様がなんだこりゃあ!と言っております。正論です。おっ手直しが入りましたぁ。結局、親の手を借りないと帰還用の船もまともに作れないと言うこの有様。ひどいですねぇ」
「おおっやはりちち様の作る船は立派ですねぇ!今年は帰れるのかヒヤヒヤしましたが、ちち様のおかげでなんとかなったぞ!見てください、ボロ船と立派な船の違いですっ!」
「今年も父親に助けられた○○(本名)でした~。なんと情けない・・・。来年はちゃんと作れるようにねっ。頑張って!」

そんで消えた。

言われる事にいちいち動揺して作業に集中できなかった。
だけど心配してくれるありがたい親族の霊さんです。