タクシーで乗せたお客が消えたって話はよく聞くけど、昔、田舎に帰省した際に隣町に住んでる高校時代の同級生から、バスに乗せたお客が消えたという話を聞いた。

汽車が通ってる最寄り駅からうちの家に帰るには、ジグザグと曲がりくねったリアス式海岸の海沿いの、山側も海側も切り立った崖のある道を、20キロ程走らなければいけないのだ。
けれど、途中は外灯などほとんどない暗闇が何キロも続く。

今でこそワンマンバスになったけど、その頃の田舎のバスは確かまだ車掌がいて、車内には運転手と車掌の二人いた。

それで乗せてたお客が消えてる事に気付いて、真っ青になった乗務員は、終点まではまだ停留所が6、7ヶ所あったのに、止まらずにすっ飛ばして終点まで戻ったので、後からバス停で待ってたお客から苦情が入ったと聞いた。