三年くらい前の話。

親戚の家に泊まりに行き、そこのお姉さんと買い物に出掛けたんだが、踏切につかまってしまった。
そこは所謂あかずの踏切ってやつで、長く待たされると地元では有名だった。
迂回するにもかなりの遠回りになるので、仕方がないから俺達は話しながら踏切が開くのを待っていた。

で、5分くらい経ってそろそろ開くかなー、なんて思いふと踏切の方を見たんだ。
すると、そのすぐ直後・・・女の人が降ってきた。

何が起こったのか一瞬理解できなかったんだが、その直後の衝突音で全てを把握。
固まる俺、気を失う親戚。

その後、駆け付けた警官が間近で見ていた俺に色々聞いてきたんだが、もう右から左へ流れてく状態。
何話したかも覚えてないまま解放されて、親戚のおばさんに車で迎えに来てもらった。

ただ、一つだけ覚えてるのは、あの女の人と目が合ったとき満面の笑みを浮かべてたってことだ。