看護士をやっている友達から泣ける話を聞いたので、投下。

友達は小児病棟で働いているんだけど、そこにいた5歳の女の子。
生まれながらに重い病気持ちで、ほとんど病院から出たことも無いような子だったそうだ。

その子はリカちゃんが大好きで、お遊戯室的な所にある共有のリカちゃんを、それはそれは可愛がっていた。

「将来はリカちゃんを作る人になりたい」なんて夢を話してくれたそうだけど・・・そこまでは生きられない子だった。

で、その子は先日とうとう亡くなったんだけど・・・容態が悪化する数日前から、「リカちゃんが、お星様に乗ってお空に飛んで行くのが見える」って言いはじめたんだって。

はじめてそれを聞いた時、友達はすごくイヤな予感がしたけど、「うんうん」って聞いてあげていた。
その子はそれからも時々星に乗ったリカちゃんの話をして、「リカちゃんじゃないけど、リカちゃんがいたよ!」とか、「今日はリカちゃんのお友達もいたよ!」と報告してくれて、その頃にはその子の余命を聞いていた友達は、切なくて泣きそうになってしまった。

そして数日後、ご両親に見守られながらその子は旅立った。
本当はそういうことはしてはいけないんだけど、友達はお遊戯室のリカちゃんをご両親に差し上げたそうだ。
お気に入りだったから、一緒にいさせてあげてくださいって。
ご両親もそのリカちゃんのことは知っていたから、とても感謝してくれたそうだ。

その日の夜。
見回りの時に女の子がいた病室に入ったんだけど、片付けられたベッドの上に、ご両親にあげたはずのリカちゃんが・・・。

やっぱり思い出してしまうからご両親が置いて行ったのかな?と、リカちゃんを回収しようとベッドに近づいたら、どこからともなく「クスクス」と笑い声が。

え?と思った瞬間、金縛りに。

友人の見ている目の前で、ベッドの上のリカちゃんが立ち上がって、そのままフワ~っと浮き上がったかと思うと、天井をすり抜けて消えてしまった。

リカちゃんが消えた瞬間、クスクス笑いが「やったぁ!」っていう亡くなった女の子の声になって消えた。
金縛りも消えた。
目の前で怪奇現象が起きたけど、友達は全く恐怖は感じなかったと。

後日、女の子のご両親が、もらったリカちゃんの代わりにと新品のリカちゃんを持って来たので、それとなく聞いてみたけれど、ご両親に上げたリカちゃんはお仏壇にいるそうだ。
友達は、女の子がリカちゃんと一緒に昇って行けたんだなぁ・・・と実感したそうだ。

これを聞いて、やっぱり『リカちゃん』って、もうある種の守り神的な力を持ってるんじゃないかと思ったよ。