自分は造形っつーかまぁミニチュアフィギュアを作るのが趣味で、休み前に気分が乗ると徹夜で没頭したりする人間なんだわ。

忘れもしない3月5日。
この日は乗りに乗ってて、日が昇るのも気が付かないくらいに没頭してたんだよ。
ちょっと造形が一段落して、乾燥がてら一服するかなーと横見たら、作りかけとかジャンクパーツ入れてある箱に、見覚えあるような無いようなモデルが入ってたのね。
と言っても肩から袈裟切りされたようなラインで割れてて、噛み合わせてもガタつきが酷い。

さっきまで没頭してたもんだから、そのままのテンションで「前に落としたか何かで壊して放置したんかな?まぁ興も乗ってるしやるか」と作業開始。
ただなんつーか、弄れば弄るほどおかしい。
樹脂製でも無いしホワイトメタルとかでもない、強いて挙げればグレイスカルピーが近い感じか。

そうなると、自身で作ったか、同好の士から買ったか譲り受けたか。
でも自分の周りで、そのモデルのような感じ(お寺とかにある阿吽像みたいな鎧っぽい奴で頭部が猿)の物を作る人間が居ないんだよね。
しかも、コレでもかって位にディティールが細かい。
そんな事考えてもまぁあるモンはあるんだし、作った覚えは無いから買ったか貰ったかしたんだろwと没頭。

四苦八苦しながらなんとか割れ・欠け修復完了。
キリも良いし昼飯前に寝ようと思い、そのモデルは乾燥前にズレないように固定して布団に入った。

どれくらい寝入ったか分からないけど、ふと騒がしいなと寝ぼけながら起きたら、床で猿がドタバタしてるのよ。
あぁ夢だなこりゃwwww初明晰夢がコレかwwwwwwと自嘲しつつ猿見てたらこっちに気が付いたようで、ジェスチャーというか腰の所を指差してる。

よく見れば丸太に腹~脇あたりまでグルグル巻きにされてて、どうやらソレを外して欲しいらしい。
思い返せば寝る前に直したモデルもそんな感じで固定したなwwwその所為でこんな夢になったかwwwwって、猿をハイハイと宥めつつ鋏で切って開放。

んじゃ寝るか、いやこの場合起きるかか?って考えながら布団に入ろうとしたら、猿が袖引っ張った。
「まだ何かあんのか?」と聞いたら、肩からの袈裟切りラインを手で摩りながら凄い勢いでお辞儀。
お辞儀通り越して、もう土下座に近い事を何度も繰り返してるのよ。
直した物に夢で感謝されるって自意識過剰なのか俺・・・みたいに思いつつ、「あぁまぁ直って良かったねぇ」とか話し掛けてた。

んで、まぁそんなに何度もお礼?しなくて良いからと止めて布団に入った。

起きたのはもう夜も深けて9時だとか10時。
何処ぞの話みたいに、夢から起きたらまた夢でしたって落ちじゃないだろうなぁと笑いながら、夢の事もあって猿モデルの乾燥を確かめようとしたら無い。
というか、置いた場所から離れたとこに固定に使った棒と鋏・・・いやいやコレは無い。
無いにも程がある。いやでもどうなんだよコレと混乱。
けれど深く考えても分かりっこ無いし、面白い経験って事で納得するしかなかった。

んでそれから数日、変なこともあったもんだなぁと過ごしてたとこに、先の東北大震災が来た。
自分は関東圏なので、何だこれスゲェって状態(しかし職場はPC落ちたりと酷い状態にorz)だったんだけども、避難も終わり、取り合えず大きい余震も無さそうだし、職場を少し片付けて今日はこれで上がり+定休含めて3日ほど休みとなった。

びっくりしたのはそれから後。
家に戻り家具とかチェックして、特に被害無し!と両親も揃ったところでTV付けて地震情報みると、震源地が東北、んでもって両親の田舎がドンピシャ福島。
両人とも凄いテンパリ具合で、親戚一同に連絡しようとするも当然の如く繋がる訳が無い。

それから2日間、続々と無事だという連絡があって、最後の一人(伯母)から連絡が来た。
その時はもう夜も遅く、ここ数日間で疲労してるだろうと両親は早めに寝かせたので、自分が連絡を受け暫く話していた。
なにやら地震直後、隣家の屋根から瓦だかが降り注ぎ、面していた壁やガラス戸が全滅したらしい。
そう聞いた自分は「良く無事だったねぇ良かった良かった」と言っていたんだけども、微妙に伯母の喋りが歯切れ悪いのに気が付いた。

「もしかして何かあった?怪我でもしてる?」と聞いたんだけども、掻い摘んで書くとこんな感じで助かったらしい。

『地震起きる直前、コタツに引っ張り込まれて仰天してたんだけど、目の前見たら猿が居た』
『外に出ようとしても離してくれず凄く怖かったけど、直ぐに地震が来て目を離した瞬間に消えていた』
『大きいのが収まって外に出ようとしたら、コタツ布団が持ち上がらず埋まったかと思ったが、反対側から出られた』
『引っ張り込まれる前に座っていた所には、割れたガラスの大破片が深々と刺さっていた』

九死に一生なとこにも驚きだけど、それ以上に猿ってキーワードで驚いた。
そして伯母が追い討ち。

『肩から斜めに毛が禿げてた』

そっから自分が体験した事も話したんだけども、何かしら恩返しがしたかったんじゃないかという事に落ち着いた。
ソレが何だったのかは分からないけど、伯母が言うには『あんちら様の眷属かなんかだろう』って事みたい。

その日はそれで終わり、次の日に連絡取れた事を両親に報告し、落ち着いたら片付けに行こうとなった。

5月に入り、両親+自分で親戚中の片付けに回っていたんだけど、檀家の確認してたっぽい坊さんと目が合った瞬間に仰天されたわ・・・・
ちょっ!って引きとめようとしたらソソクサと逃げられたんだが何だったんだ。
てか何か?後ろに件の猿でも居たのか?と何やらモヤモヤしている今日この頃('A`)